大和永享の乱

大和国の村の争いが激化し、
筒井氏の訴えにより、
足利義教が大規模派兵。
戦のさなか、義教の弟・
義昭(ぎしょう)が挙兵。
乱後九州で殺害される。
さらに陣中で
幕府軍の大名・
一色義貫・土岐持頼
義教に謀殺される
という一幕も

「室町政争戦乱史」目次
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「室町関東政争戦乱史概略
 (結城合戦まで)」
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発端

  • 永享元年=正長二年(1429)六月、
    興福寺一条院の
    衆徒・井戸が
    僧・頓称坊を殺害
  • 頓称坊の財産を
    預かっていた
    「豊田中坊」が井戸を襲う
  • 井戸は筒井の一族で、
    筒井と十市が井戸を助ける
    (筒井は守護代格)
  • 一方豊田は越智・箸尾が助け、
    筒井(井戸・十市)
    vs.越智・箸尾(豊田)の争いに

筒井vs.越智・箸尾間開戦

  • 同永享元年=正長二年
    (1429)十一月、
    筒井・十市郷が
    越智・箸尾側によって
    焼き払われる
  • さらに
    永享三年(1431)八月にも、
    筒井順永が箸尾側を襲撃
  • しかし箸尾が反撃し、
    同永享三年九月には
    龍田社を全焼させ、
    十月には奈良の町へ進入する
  • 永享四年(1432)九月、
    越智・箸尾が筒井城を攻撃。
    立て籠もる筒井成身院光宣が
    幕府軍派兵を要請

幕府軍派遣

  • 永享四年(1432)十一月、
    幕府軍が派兵される(第一次)。
    同十一月に
    越智を一度退散させて帰洛
  • 永享六年(1434)八月、
    筒井の惣領筒井順覚、
    越智城を攻めるが、
    逆に順覚は討死
  • 成身院光宣の訴えにより、
    永享七年(1435)九月、
    再び幕府軍が派遣
  • 同永享七年(1435)十月、
    箸尾城は箸尾側が自焼。
    箸尾・越智は逃亡
  • 同永享七年(1435)十二月には
    幕府軍主力は撤退
  • しかし、越智側が
    残留していた幕府軍を夜討
  • 翌永享八年(1436)正月、
    幕府はさらに大軍を派遣。
    越智も激しく抵抗

義昭出奔と殺害

  • 永享九年(1437)七月、
    義教の異母弟で
    将軍決定籤引の際に
    将軍候補でもあった、
    大覚寺門跡義昭(ぎしょう)が
    行方をくらます
  • 義昭は
    越智側が連れ出していた(!)
  • 永享十年(1438)七月、
    義昭が大和吉野天川で旗揚げ

乱の鎮圧と義昭殺害

  • 永享十年(1438)七月には、
    幕府軍総攻撃により、
    越智・箸尾側が立て籠もる
    多武峰(とうのみね)が陥落
  • 永享十一年(1439)三月から四月、
    幕府軍が大捜索の末、
    越智・箸尾の首謀者を
    捕縛・処刑
    (越智の首謀者は
     家経とも維通とも
     言われる)
    (箸尾の首謀者は
     次郎左衛門尉)
  • しかし義昭は行方知れず。
    実は海路・日向に逃亡していた
  • 嘉吉元年(1441)三月、
    島津忠国が
    日向櫛間にいた義昭殺害し、
    翌月、首が京に運ばれて、
    この乱は完全に終息した

一色義貫・土岐持頼殺害

  • この戦いのさなかの
    永享十二年(1440)五月には、
    幕府軍の一色義貫が、
    武田信栄と細川持常によって、
    陣中で殺害される
  • 京都の一色義貫邸は、
    一色教親が襲撃
    (激戦の末、多数死亡。
    義貫遺臣が自邸に火を放ち炎上)
  • 同時期に
    勃発・鎮圧されていた
    関東の永享の乱で成氏方に、
    義貫の一族がおり、
    成氏方の逃亡隠匿を
    疑われたためともされる
  • また、同月、
    土岐持頼が細川持常によって、
    やはり陣中で謀殺される
  • 義貫・持頼の遺領は
    義教側近の者の手に

場所

感想

  • この話は正直言って、
    スケールがよく分からん…
  • 「村同士の抗争」
    みたいな話からはじまり、
    「将軍の弟が叛乱に加わる」
    とか、
    「幕府軍の大名が、
    別の大名に陣中で殺される」
    とか、もう訳が分からないのである
  • 一色義貫は、
    武田信栄に朝食に誘われ、
    そこで殺された(!)
  • 土岐持頼は
    計略を悟ると観念・自害し、
    十文字腹を見せつけた(!)

参考書籍

  • 戦争の日本史9
     応仁・文明の乱」
     吉川弘文館
     石田晴男 = 著
     今回の種本は
     主にこれによった。
     現在手元にある本で
     この乱について
     詳しく書いてあるのは
     この本だけなので、
     もうちょっと
     調べてから修正予定
     yoshikawa-k.co.jp/book/b33974.html
  • 日本の歴史
     日本国王と土民

     集英社
     今谷明 = 著
     amazon.co.jp/dp/4081950091